日本では旧文部省が1999年、学習障害を定義している。すなわち、
「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力
のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、
中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、
環境的な要因が直接の原因となるものではない。」

また、アメリカの連邦合同委員会が出した定義もよく知られている。
「学習障害とは、聞き、話し、書き、推理する能力、算数の能力を取得したりするのが著しく困難な、さまざまな問題群の
呼び名である。そのような問題は、生まれつきの中枢神経の働きの障害によるものと考えられる。
学習障害は、他のハンディキャップ(たとえば、感覚の障害、精神遅滞、社会性や情緒の障害など)や
不適切な環境(文化的な違い、望ましくない教育など)からも生じるが、そのようなハンディキャップや環境から
直接生じるものではない。」(1981年 学習障害に関する連邦合同委員会報告)

文中の「精神遅滞」は今日では一般に知的障害と呼ばれるものであるが、原文通りに訳した。
LDの子は全体的な能力で劣っているのではないので高校、大学への進学もケースにより可能であり、こうした子どもたち
の人権を擁護する団体もある。欧米の大学ではLDの学生の単位取得等を手厚く支援する制度がある大学が多いが、
日本の大学には現在のところ特に支援制度は無い。

LDは、「言語性LD」と「非言語性LD」に大別されていたが、高機能自閉症やアスペルガー症候群等の自閉症スペクトラムの
位置づけの明確化や、オプトメトリストらによって視空間認知の問題が整理にされるに従い、2つの大別の仕方は
用いられなくなってきている。

2000年から、日本LD(学習障害)学会が学会認定資格として、LD教育士という資格を設けたが、2005年度より
資格認定協会を独立させ、「特別支援教育士(LD・ADHD 等)」と名称を変更している。資格認定協会は法人化の動きもある。
学校教育では、LDは2006年4月1日より通級の対象となり、2007年4月からは特別支援教育の対象にもなっている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




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